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ブラッシング指導自己負担240円

一般の患者さんにお勧めしたいのは、歯科衛生士によるブラッシング指導です。
歯磨きというのは意外に難しく、自分ではきちんとみがいているつもりでも、
必ずみがき残しがあるものです。


ブラッシング指導ではまず、いつも使っている歯ブラシで普段通りにみがいてもらいます。
その後、「歯垢染色剤」で歯垢が残っている部分、つまりみがき残し部分を染め出して、
その人のみがき癖をチェックしながら、みがき方や最適な歯ブラシの選び方などのアドバイスを行います。

一口に歯ブラシといっても、ヘッドの部分の大きさや毛の硬さなど、いろいろ特徴がありますが、
どれがいちばんいいというより、自分の歯の状態やみがき方に合ったものを選ぶべきです。

たとえば、時間をかけて丁寧に磨くのが苦にならないという人は、それこそプロが使うような
ヘッドの小さいものがいいかもしれません。しかし、大雑把な性格だとそういう歯ブラシを使っても、
途中で飽きて歯みがきをやめてしまう可能性が高い。そこで、そういう人には逆に大きめなヘッド、
あるいは電動歯ブラシをお勧めします。

こうしたブラッシング指導は健康保険の対象になり、自己負担は240円ほどです。
ちなみに、歯みがきをするタイミングや回数には諸説あって、歯周病学の世界的権威である
スウェーデンのヤン・リンデ医師の研究では、2日に1度しっかりみがくのが最も望ましいという結果が出ています。

また、欧米では、酸性の強い食べ物や飲み物が原因で歯のエナメル質が溶ける酸蝕症の人の
割合が多いこともあって、食後すぐの歯みがきは歯がする減るからと敬遠されがち。
代わりにフッ素の入った洗口液で軽くうがいをしたりするのが一般的です。

ただ、リンデ医師の研究のもとになった実験は歯科大学生が参加したものであり、
一般の人よりは歯みがきへの意識やスキルが高いと考えられます。
そういったことを考え合わせると、一般的には1日に2回くらいみがくのがいいと思います。


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