COLUMN

ブログ

コラム

なぜ親知らずを放っておくとよくないの?

Q.抜くようにすすめられている親知らずがじつはあるんですけど、疲れると歯ぐきがうずく程度。 
なので抜くのはもう少し先にと思っています。 

 A.疲れたときにうずくというのは、慢性的な炎症があるサイン。 このまま放置しても治ることはありません。
奥歯を失ってしまったり、たいへんな炎症が起きたら 入院が必要になることも。今のうちに抜きましょう!!



問題のある親知らずはトラブルの温床。
歯ぐきが腫れてうずくだけではありません。
一生使う大事な奥歯を失うこともあるんです。
放置しないで抜きましょう!

歯ぐきがうずく?
もしかしてはじめは1年に1回だったのが
半年に1度に、それが3ヶ月に1度にと
間隔が短くなってきてはいませんか?
骨のなかで横向きに埋まっている親知らず、
あるいは傾斜して頭を出している親知らずは
生えようとして隣の奥歯を押して傷めたり、隣の歯との隙間に
プラーク(細菌の塊)を溜めこんでむし歯や歯周病を起こすトラブルメーカー。
まっすぐ正常に生えているなら抜く必要はありませんが、「将来トラブルが起きる」と歯科で
指摘されているのでしたら、遅くならないうちに抜くことをおすすめします。
だましだましで過ごしているうちに、親知らずが原因のむし歯や歯周病で、治療が手遅れになるほど
隣の歯傷んでしまったり、歯並びが変わり奥歯で噛めなくなったり。
歯ぐきから舌の下、頬や首へと炎症が広がって蜂窩織炎を起こし、入院が必要になるなんてこともあるんです。
親知らずのトラブルは、周りの歯ぐきが腫れるだけではありません。
問題のある親知らずを放置するとどんなトラブルが起こるのかをぜひ知っていただきたいと思います。

そして、深刻な状態になる前に親知らずを抜き、お口のなかから炎症の火種を取り除いて、
ご自身のお口とからだの健康を守ってください。

じつは年齢がいくと、歯とあごの骨の癒着が起きやすく、そうなると抜くのはとてもたいへんです。
抜くならなるべく若い頃に。体力のあるうちがおすすめですよ。


(歯科情報誌 nico 2121年1月号掲載)


TELドクター勤務表採用情報